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2021年6月28日

500年前にも・・・

日本で見られるカワセミは、ヨーロッパでも見られます。イギリスとかオランダあたりが最も個体数が多いようですが、日本のように都市公園とか身近な場所で容易に見られる環境ではないので、数年前までは仕事で頻繁にヨーロッパへ出向いていた私でも、今までミュンヘンで1度見ただけです。ただ留学中に美術史も専攻(特にフェルメールやブリューゲルなど、フランドル、現在のオランダ・ベルギーの画家)していたこともあり、美術館巡りは今でも続けていていて、実はそこでもカワセミとの出会いがあるのです。以前もウィーンの美術史美術館蔵の名画で、17世紀のオランダの動物画家メルヒオール・ドンデクーテルが描いたカワセミを紹介しましたが、約500年前にもフランドルの画家ヒエロニムス・ボスが代表作「悦楽の園」(プラド美術館蔵)に描いています。ボスといえば寓意に満ちた幻想的で怪異な作風が特徴なので、三連祭壇画の「悦楽の園」も意味不明な描写が多いですが、描かれているのは明らかにカワセミです。ゴシキヒワやヨーロッパコマドリも描かれていますが、ボスはバードウォッチャーだったのかも・・・

三連祭壇画の中央パネル・・・カワセミはどこに?
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投稿者 eisvogel : 23:59 | コメント (0)