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2009年4月26日

巣立ちの前に

ヤマセミの巣立ちの前に・・・そろそろ抱卵時期ですが・・・ちょっと問題提起、というか全国でヤマセミを撮影されているカメラマンにお願いですね。
今日は久しぶりにヤマセミ探しに行ってきました。結果はやはりダメでしたね。先月も1度様子を見に行きましたが、以前のフィールドから本当に姿を消してしまったようです。2003年から5年連続でヤマセミが営巣した場所も見てきました。2003年はカメラマンも少なく無事巣立ちに成功、2004年と2005年は巣穴の落盤などもあって早々失敗、大勢のカメラマンが集まるようになりましたが、2006年は何とか巣立ちを迎えることができました。そして2007年はさらに大勢のカメラマンが集まったことなどが原因で巣の放棄・・・それ以来、2度と戻ってこなくなりました。確かに河川工事などの影響も否定できないのですが、心ないカメラマンのせいでヤマセミがどこかへ行ってしまった可能性は高いでしょうね。
とにかくネットや携帯電話の普及で情報がどんどん流れてしまうようになりました。ヤマセミの写真を公開しているブログなどを見ていると、本当に呆れたカメラマンがかなりいます。典型的な例が、最近カメラマンの数が増えたと嘆いている書き込みをしていながら、場所が特定できるような写真を今日撮りましたって公開している・・・自分が大勢のカメラマンを呼んでいることに全く気づいていないんですね。ま、そういう人たちが、結局フィールドでも自分のこと、撮影のことしか考えられずにヤマセミをどこかへ飛ばしてしまうのですが・・・

2006年7月5日にこんな書き込みをしています。

1羽の雛が無事に巣立ったのは6月15日でしたが、その11日前にはこんな悲劇が・・・
為す術もなく雛鳥を見つめる親鳥・・・
0426-11.jpg

その時私はどうしたかというと・・・自然の厳しい掟を前に為す術もなく日暮れまで親と雛の様子を見守るだけでした。
しかしどうして私はこういう悲しい場面に何度も遭遇してしまうのでしょうかね・・・以前やはり期間限定で写真を紹介しましたが、落盤で巣穴から卵をくわえて出てきた親ヤマセミ・・・これはかなり衝撃的、猛禽に襲われ主翼が傷ついてしまった子ヤマセミ・・・うむ、これもかなり衝撃的・・・本当に自然とか野鳥との接し方を色々考えさせられましたね。

餌付け問題を考える」は皆さん、ご覧になっていると思いますが、営巣場所での撮影も是非考えてみて下さい。営巣場所での撮影をやめましょうとは決して言いません、が、ヤマセミにとって孵化後から巣立ち前は最も大事な時期、カメラマンは普段より何倍も何倍も気を遣って撮影したいですね。
それから営巣場所で撮った写真の公開は、雛たちが営巣場所から完全に立ち去った後にしましょう、最低でも巣立ち後1週間ですね。

投稿者 eisvogel : 17:47 | コメント (4)