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2018年7月17日

究極の子育て?

長年カワセミを観察し、生態にはかなり精通しているつもりですが、今、観察・撮影の対象になっているオスは、本当に不可解な行動が続き、未だに理解不能が多々・・・帰宅後、少し整理してみました。3月末に1度だけメスへの求愛給餌を確認、その後巣穴を掘って、抱卵まで進行したことは確認していました(後で川の土手に巣穴を掘っていたことを確認)。が、4月末には突然抱卵中のメスへの餌運びがなくなり、縄張りにしていた池にも姿を見せなくなりました。5月下旬になって再び飛来回数が増え、何とまた川で待つメス?へ魚を運ぶようになりました、が、それも数日で終了し、6月に入るとまた飛来しなくなってしまいました。そして6月7日に完全にお休み宣言、レンズも除湿庫入りしました。6月21日に久しぶりに出撃、どこで巣立ったのか幼鳥3羽が交代で飛来・・・24日には例のオスが飛来して、何と北西方向へ魚を運ぶようになりました。が、飛来回数は少なかったので、今思えば、その10日くらい前に北西方向にある営巣場所で雛が孵化し、川で採餌して運んでいたのでしょう。29日にはその北西方向から飛んできて、ピラカンサの枝に30秒くらいとまったメスを初めて確認、お腹が白かったので、間違いなく長期間抱卵していていた個体です。ちなみにメスの存在を確認したのはこの時、1度だけです。7月に入ってからは少なくとも夕方は毎日数回飛来するようになり、大きな魚を北西方向へ。池の飛来回数が少ないのは、やはり単に川の方が魚を簡単に捕れるからだったに違いありません。昨日から少し行動パターンが変わったので、雛は巣立ったようです。そして今日、さらに行動パターンが変わったことを確認しました。巣立ち雛は少なくとも3羽は確実に池周辺にいます。2羽を池の東側で確認、その後北側にいた1羽を給餌のために運んだ魚を与えず、移動を促して川の方へ連れて行きましたが、東側のブッシュのどこかに潜んでいる可能性が高そうです。それで池周辺に3羽も巣立ち雛がいるのに、メス親が相変わらず姿を見せないのはあまりにも不自然、九分九厘メス親はいませんね。7月に入ってからオス親だけで育雛していたと判断せざるを得ません。まさに片親による究極の子育てですね。色々不可解な行動に翻弄され続けましたが、とても立派な親ですよ。6月下旬から8割方川で採餌して、頻繁に雛に魚を運んでいたはずです。片親なのかの確証を得るためにはもう数日、しっかり観察する必要があります。この先1週間は猛暑日が続き辛いですが、撮影できるできないは関係なく、毎日観察を続けて行動パターンは把握しないと、結果、よい写真は撮れません。ま、引き続き日課の散歩のつもりで頑張ります。

今日も移動中に限って大物を2度もゲットされるという不運に見舞われましたが、嬉しい一瞬を切り取ることができました。被写体のブレ具合が、水出の躍動感を伝えてくれる瞬間・・・
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モクゲンジの枝からでしたがトベラ方向へ・・・追尾できたのは3コマまで・・・
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これも水出が完全に背中向きで、魚以外はブレてますがいい感じの一瞬・・・かな?
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投稿者 eisvogel : 23:59 | コメント (0)