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2013年11月16日

まさかこんなことが・・・

巣穴に戻った♀はすぐには出てこないだろうと思って、巣穴の下の止まり枝で動かない♂の方にレンズを向けて、いつものようにトビモノの瞬間を待っていました。すると♂が激しく鳴きだした瞬間です、♀が巣穴の対岸にあるブラインドの前の大きな石の上に飛んできました。慌ててレンズを♀の方に振ってファインダー越しに見ると・・・あ~何と、何と、何という信じがたい光景・・・今思い出しても、あまりにもショッキングな、衝撃的な瞬間に出会ってしまい、言葉を失ってしまいましたね。こんな瞬間、見たくもなかったし、撮りたくもなかったですが・・・撮ってました、やっぱり。しかしヤマセミが卵をくわえて出てくるところに遭遇するとは・・・恐らくこんな体験をしたことがあるのは、私くらいなものでしょう。

実はこの写真は、2004年に1度公開したのですが、数時間後に削除しました。ちょっと反響は心配で・・・今回、もう10年近く前のことだし、ヤマセミの生態を紹介しているので、公開することにしました。
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あくまでも想像ですが、数日の雨で地盤が緩み、巣穴が落盤の憂き目をみたようです。このヤマセミの♀が生き埋めにならずに済んで幸いだったと思います。♀は本能的に卵を救おうと外へ持ち出したのでしょうが、外で抱卵することもできないので・・・
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諦めて捨ててしまった・・・いや、重さに耐えかねて落としてしまったのかもしれません。卵は無情にも転げ落ちて割れてしまいましたが、それをじ~っと見つめる♀・・・
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※ヤマセミの生態

投稿者 eisvogel : 2013年11月16日 23:59

コメント

私は 卵をはさんで出てきたところを観察、撮影したことがあります。卵をくわえて出てきた状態は同じでした。最初、誰かゴルフボールを巣穴に入れ込んで、それを外に出したのだと思いました。しかし、よく見ると卵の両縁にくわえておらず卵殻端を加えている状態で孵化後の状態だったのです。外に出した卵は石の上で落とし川に流れました。もう一つは、外に出てから飲み込んでしまったのです。それから朝の観察が続きました。そして巣立ちまで通い続けました。別の年には、孵化後の給仕時期に洪水に遭い水子として川に流したのを目撃しました。あああなんていうことだ!!2匹は天を仰いでいまいた。その後オスメスは交尾を始めました。あまりにも早い展開に我を忘れたことがありました。

投稿者 masasemi : 2013年11月18日 17:35

衝撃的なシーンす...
卵が大丈夫であるとする切なすぎます...
本能でダメな卵を...
と考えたいです...
masasemiさんも貴重な目撃されてますね...

投稿者 hina02 : 2013年11月18日 21:47

masasemi さんも卵をくわえているところに遭遇したんですか? そんなことって滅多にあることではないでしょうし、そんな瞬間に出会うととなるとほぼあり得ないことでしょう。偶然に二人もいたとは・・・しかし自然界に私たちの知らないことだらけですね。本当に自然から学ぶことが多く、だからこそ自然は大切にしなければいけないですね。

投稿者 eisvogel : 2013年11月19日 22:47

偶然の出会い、奇遇でしょうか、ヤマセミの縁というか。付き合えば付き合うほど相手を知る機会が多くなることも、また全く稀に一瞬の出会いのみで以後会えないことを知ることも人生のうちであります。だからこそ一期一会の機会を大切にしないといけないという教えなのかもしれません。人生ドラマ?いやヤマセミのドラマが日々展開していたことを思い出すに熱をいれて気合が入っていた自分を思い返しています。別の時には、ヤマセミ救助隊と称して、巣箱を造り救助に向かおうとしたのですが、洪水の中、自分がおぼれては世間の笑いものになると妻から強引に引き止められました。私は、真剣に美談になると息巻いていたものでした。流石、洪水は勢いが強く崖っぷちを次々に崩し、その後の繁殖は放棄しました。

投稿者 masasemi : 2013年11月20日 17:39

私はカワセミの巣が洪水で水没したところは見たことがあります。悲惨ですよね、特にふ化後は。それから蛇が巣穴に入っていくところを、ただ悲しそうに見つめているカワセミも見たことがあります。自然界で生き残るのは大変ですね。

投稿者 eisvogel : 2013年11月24日 03:59

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